焙煎度による味の違い

先月の店内イベントはアフリカフェアと勝手に題して、人気のエチオピアイルガチェフG1を中煎りと中深煎りの2種類ご用意していかに焙煎の違いがコーヒーの味に影響するかを楽しみながら知っていただこうという企画でした。

お陰様でコーヒー豆はほぼ完売でしたがそれと共に多くのお客様がそのことを知らないでコーヒー選びをしている事もわかりました。

 

それはいままでそれをお客様に伝えなかった私たちコーヒーに携わってきた者の責任でもあるんですね。

 

 

左が中深煎り、右が中煎り、色が中深煎りのほうが濃いのがわかります。

初めて当店にコーヒー豆をお買い求めにいらっしゃるお客様がいきなりコーヒーの産地銘柄をご注文する事がよくあるんです。

 

「この前どこそこの店で買ったブラジルが美味しかったからとかこの前お土産で頂いたハワイコナが美味しかったから」

 

コーヒーは産地銘柄よりも焙煎度合いに味が大きく影響されますのでこのように購入なさってもお好みの味には出会えません。

そのお店がそのコーヒー豆をどのくらいの焙煎度で焼いているかの方が大事なのですよ。

その次の段階でエチオピアは中煎りだとこんな味で中深煎りだとこんな味だとご理解いただけましたら良いでしょう。

 

苦味と酸味の関係ですと深く焼けば苦味が強くなり浅煎りになると酸味が強くなります。

甘味に関しては最新の情報ですとコーヒーの味には甘味はなく甘い香りから味覚に影響を及ぼすのではと言う説もあります。

日本人は苦味を甘味に変える性質を持っているなんていう話もあります。

 

コーヒーの味は産地銘柄よりも焙煎の過程で概ね同じような味の変化をしているのです。

 

コーヒー好きとおしゃっているお客様で多く聞くのがコーヒーの酸味が嫌い

と言うご意見です。

色々お聞きする良い酸味のコーヒーに出会っていないようです。

いわゆる悪い焙煎による芯残りの青臭い酸味や古くなって酸化したねじれた酸味の印象がトラウマになって残っているようです。

 

良い酸味はとても爽やかでフルーツのようで華やかなんですよ!

これも好きになるとコーヒーを楽しむ幅がぐ~っとひろがります。

 

アランチャートでは今この良質な酸味を楽しむおすすめメニューがあります。

その名は「カフェ・フレスカ」

ワイングラスで飲んでいただきます。

ぜひお試しなさってみては如何ですか?

 

 

 

 

 

 

 

パナマ・ドンパチ・ティピカ
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